連珠(五目並べ)を楽しもう!
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■第46期全日本連珠名人戦 挑戦手合い第1局解説

こんにちは。日本連珠社の河村です。連珠界の最高峰の戦いである、名人戦挑戦手合いを簡単な解説と共にご紹介しましょう。棋譜は掲載されていますが、その内容は高度であるため、有段者や高段者でないと手の意味を理解できないでしょう。連珠の奥深さ、面白さを知っていただくためにも、挑戦手合いは最高の教材と思います。

今回、その内容を全部お伝えすることは難しいかもしれませんが、できるだけ詳しく書いてみます。なお、この解説はある程度連珠の知識を持った人を対象に書いていますので、そのあたりについてはご了承ください。

仮先 黒 名人 長谷川一人 対 仮後 白 八段 岡部 寛

ここで両対局者を少しご紹介しておきます。長谷川名人は20年前の第26期で中村名人に初挑戦しましたが、敗れました。しかし苦労の甲斐が実り、第34期で初の名人位に就き、そしてここ3年連続して名人に就いています。また、各棋戦においても常に安定した成績を残し、まさに第一人者としての風格が漂っています。棋風は重厚派と言えるでしょう。黒番での序盤の不利をものともせず、終盤でいつの間にか寄り切る技は名人独自のものがあります。

一方の岡部八段ですが、早くから世界戦を経験し、若手のホープと言われてきました。名人戦にはこれで7回目の出場ですが、ようやく念願かなって挑戦者となる事ができました。棋風はつかみどころがなく評しにくいのですが、序盤の作戦から終盤のトリックまで、とても若手とは思えないぐらい老獪な打ち回しをします。ポカが多いのが玉にキズで、今回の初挑戦もポカだけはなくしたいところです。

 10時から対局が開始されました。黒、白の前に表記してある仮先、仮後とは、現行ルールの三珠交替打ちでは必須の表記になります。奇数局は囲碁と同じく握りで黒白を決めるのですが、その時点では「仮」の黒白です。仮先と呼ばれる、握りで黒を持った方が3手目までの形(珠型)を提示し、仮後と呼ばれる、握りで白を持った方が黒白を選択するのが連珠のルールだからです。第1局は、長谷川名人が仮先で疎星という珠型を提示し、岡部八段がそのまま白を選択したので、上記のような表記となっています。

さて、黒白が決まれば以降は一手ずつ交替に打ちます。しかし、連珠のルールではもう一点大事な手続きがあります。それは黒の5手目を2箇所指定するというルールです。白4の後、黒は2つの石を置く必要があります。それを見て、白はどちらかの黒を選択する権利があります。つまり、白は嫌な方の黒を除くことができるのです。「五珠二題打ち」と呼ばれるルールです。これにより、黒は最善手を打つ事ができなくなるため、それにより黒白の均衡を保つ事ができるのです。二題打ちにより、連珠の可能性が一気に広がりました。連珠の歴史は100年以上になりますが、先人が苦労して積上げた歴史が後世に引き継がれているのです。

【第1譜 1−15】

  さて、疎星白4は屈指の強防で、黒5いろいろな場所に打つ事ができます。

  この疎星という珠型は不思議な珠型で、黒5の可能性が非常に多いのにもかかわらず、そのどれも黒有利とは言えないが白勝ちとも言えません。例えば、桂馬の珠型(名月など)は黒5の手は落とし穴が一杯あり、ほとんど打つ場所が決まっています。

  疎星はある意味どこに打っても一局なので、初心者にもお勧めの珠型と言えるでしょう。黒の長谷川名人は本譜の57を五珠として選びました。一番多い選択です。ここで白の岡部八段は黒5を選び、これもよく打たれる白6を選びました。黒7までは予想通りでしたが、白8、黒9も一番多い展開です。ここで岡部八段は、10と三を引く作戦を選びました。

10では9の一路下に打つ手が一般的ですが、この10は外国では多く打たれ研究も進んでおり、外国通の岡部八段としては、早く自分の土俵に引き込もうという意図だったと思います。

12までの時、黒13は工夫した一手です。通常こういう形では1312の一路左に剣先(片方が止まっている三、非常に強力な武器)を叩くのが部分的には一般的ですが、この13はそれよりも下辺、上辺を意識した防ぎとなっています。

13まで白は黒に周りを取り囲まれた格好になっていますが、白14がそれを打破する期待の一手。この一手により、白は右辺、下辺、上辺のいずれかに進出することを狙っています。黒15はいろいろ考えられるところですが、譜の15は長谷川名人の好きそうな一手です。他にAに打つのもあります。しかし、Bに止めるのは良さそうに見えて実は白勝ちとなります。参考図にその変化を示しました。

16と引き、上止めなら18,20と引き、どちらに止めても白の攻めが続きます。また、黒が下止めなら、白18と組んで防ぎがないでしょう。たった一路の違いですが、大きな違いとなります。

【参考図 1】  【参考図 2】    【参考図 3】



【第2譜 16−26】

16もほぼ絶対の一手です。ここを先手で黒に引かれると、いっぺんに黒の形がピンとしてきます。こういう地点は逃してはいけません。囲碁で言う「急場」という感じでしょうか。

対する黒17が意欲的な一手でした。通常は一路上に打ちますが、この手は少々欲張った一手なのです。この手により下辺の勢力圏は一気に黒に傾きました。その代わり、上辺は多少白に攻められても耐えるという覚悟が要ります。黒13が多少上辺に効かした一手なので、ここで元を取ったとも言えるでしょう。

白はこの局面では考えどころです。場合によっては一局の運命を左右することにもなりそうです。

 白はチャンスありと見て18,20と組みましたが、この構想は結果的にはうまく行きませんでした。少々狭い右辺にこだわりすぎたでしょうか。ここは上辺のどこに打ってもしばらくは攻めが続くので、何か上辺に打ってみたい所でした。すかさず打たれた黒21がうまく、ここで黒は一本取りました。この手は白を右辺に追い込もうという狙いで、上辺に進出させない頑強な一手とも言えるでしょう。
   岡部八段は当初、この手は成立しないと考えていたかもしれません。参考図のように一見簡単な勝ちがありそうにいえるからです。しかし、黒の四ノビの抵抗があり、白の攻めは頓挫します。また、他の攻めも盤端が近く、白の勝ちはありません。
【参考図 4】
 
【第3譜 16−36】

   白22がまた少々疑問でした。行きがけの駄賃とばかりに突き出して攻めを見せましたが、黒23に打たれて逆効果になってしまいました。というのも、白24という辛い四ノビを打たされたからです。基本的に四ノビは悪手です。初心者のうちは四を打っただけで攻めたように思う人が多いのですが、2つ打てる可能性を自ら消してしまっていることと、相手の石を増やしていることなどが大きなマイナスとなります。囲碁で言えばアタリを打ってしまうこと、将棋で言えば王手をしてしまうことに相当するでしょうか。

  この場合も黒25と止めた手がまた新たな剣先となっているのが大きく、上辺が一気に黒模様になってきました。白26でとりあえず下辺を防ぎましたが、この段階では相当黒が有利な局面となっています。

 黒27は長谷川名人らしい落ち着いた手ですが、ちょっと堅すぎたでしょうか。しかし、ここさえ止めてしまえば負けは無くなる訳ですから、まずはがっちり止め、あとは好きなように展開するという考えは、実戦心理としては非常によくわかります。

 しかし、この不利な状況から不思議な力を出すのが岡部八段の真骨頂です。白28からはまるで別人のように的確に黒を止めていきました。黒も3135とできるだけ広く展開しますが、あれだけ広かった盤があっという間に狭く感じるほど、スペースがなくなってきました。となると、もともと圧倒的有利と思われた局面が実はそうでもなかったのかもしれません。  これが疎星の厄介な特徴で、黒がうまく勝つようになっていないことが多いのです。加えて、黒は時間を使い果たしてしまいました。さすがに一手1分の秒読みで最善手を続けることは難しく、どうしても無難な手を選ぶ事になります。

【最終譜 1−75】
   こうした中、黒37は工夫した一手で、通常は39と打ち上辺に向かいますが、白28の一手で黒模様が削減されているので気が進まなかったのでしょう。こうなると、黒は左辺で勝つしかありませんが、結局白は40と打つことになり、ほっと一息でしょう。
   ここまで来ると、あとは一手一手という感じなので、よほど防ぎを間違えない限り負けないものです。
 黒も下辺をどこか絡めて攻めたいのですが、白の筋もいろいろできたので、なかなかうまくいきません。
   黒51と手を入れざるを得ず、ついには黒65と後手を引いてしまいました。白66と上辺に先着し、もう満局(引き分け)にしかならなくなってしまいました。

  あとは多少の手続きを経て、黒75まで満局となりました。両者の持ち味が存分に出た、挑戦手合いにふさわしい大熱戦だったと言えるでしょう




●75手にて満局

 第2局へ続く




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