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■第46期全日本連珠名人戦 挑戦手合い第3局解説

 黒 八段 岡部 寛 対 仮先白 名人 長谷川一人  

第3局は奇数局ですので、仮先仮後は握りで決めます。長谷川名人の仮先に決まりましたが、得意の疎星ではなく瑞星を指定しました。前局のお返しでしょうか。岡部八段は黒を取り、第2局と同じ出だしとなりました。

長谷川名人としては、相手の見落としとは言え、特に不満のない展開であったので手は変えないでしょうが、岡部八段はどこかで手を変えないと負けてしまいます。どこで変化するのかが注目されました。

<第1譜(1〜20)>
   やはり長谷川名人は白12で変化しませんでした。

となると黒13もこう打つでしょうから、以下白20まではある意味必然でしょう。

岡部八段が変化するとすれば、黒21が最も有力です。第2局では、黒21と打ったために、白22から思わぬ反撃を喰らってしまいました。

中国を始めいろいろな研究がなされており、その情報を岡部八段が知らないわけはありません。

いったいどんな黒21が打たれるのか注目していましたが・・・


<第2譜(21〜30)>

岡部八段は意外にも第2局とまったく同じ黒21を打ちました!これは長谷川名人としても予想外だったでしょう。こう打たれると「何か穴があるんじゃないか」と疑心暗鬼になるもの。岡部八段が土壇場で見せた渾身の作戦だったのかもしれません。

しかし、第2局でさんざん考えた末に選んだ着手です。長谷川名人としておいそれと変えるわけにはいきません。「じゃあ研究を見せてもらいましょうか」と言わんばかりに白22以下打たれたのは当然でしょう。こうなると両者意地の張り合いになってきます。同じ局面でも、出る環境によって捕え方がまったく違ってきます。こういう所が番勝負の面白いところです。

 以下ずっと第2局と同じ局面が続くと思われていましたが、長谷川名人は白30で長考、白30と予想外の一手を打ちました。もちろん第2局と同じ局面に誘導するのもあったでしょうが、相手の研究に嵌るのはさすがに嫌なものです。より良い手を求めて探していたのでしょう。


<第3譜(31〜38)>

確かに、白30は黒の三々を放置した状態ですが、黒から直接ここを解消しても勝ちまでには至らず、後で白から狙う筋が残るので、うまくいけば上辺で2手連打できることを見越した一手となっています。

黒も三々を解消する暇がないのです。 ここからの数手が勝敗に直結する最も重要な局面ですので、少し丁寧に解説しましょう。

 白30と打つことにより、右辺からの追い勝ちが発生しています。したがって、黒は手を入れなければなりません。黒31は黒白双方の必争点となっていますので、当然の一手です。これに対して白は32に悠然と叩きました。これは当然のようですがなかなか打てない一手です。直接攻める手を選んでしまいそうですが、結局はこういった相手の剣先を止める手が一番いい手になることが多いものです。 黒33も部分的にはいい形ですが、白に打たされている感じがします。ここで白は34と三々を解消、今度は下辺と左辺に勢力を伸ばそうとしました。 

35から37は防ぎを重視した一着で、白38に回っては、一気に白が優位に立ったと言えるでしょう。つまり、岡部八段の狙いは白に封じられ、後は防ぎに回る局面になってしまったということです。やはり黒21がいい結果を生みませんでした。


<最終譜(1〜68)>

   39からは黒辛い手ばかり続きます。黒39に手を抜いて白40と打ったのは、勝つ気満々の一手です。黒も一旦56に引いておく手もありましたが、得かどうかは微妙な所です。

41に白42が落ち着いた一手。こういうところは無理に勝ちに行くより、根元をしっかり止めておく方が逆転負けを喫しません。白45と様子を伺った三に対し、黒45と外から止めました。これを見て白は右辺と下辺に向かうことになります。

白は至る所に勝ち筋があるので、黒の止め方によって狙う場所を変えていきます。こういう所が高段者たる所以です。

さて、白は54まで打ち、最後の仕上げに入ったようです。右下が広いのでそちらで勢力を築くのかと思っていましたが、左下で勝ち切ってしまいました。白58が決め手となるうまい呼手で、白60から追い勝ちとなりました。最後は白68で投了しましたが、ADの四追いがあり、黒Bと止めるとEと引いてDFGの四追いがあります。その他Hと引く手もあり、ここまで来るともうどうしようもありません。黒投了もやむを得ないところです。


   これで長谷川名人が2勝1分で防衛を果たしました。(両者同点なら防衛という規定があるため、名人は2.5勝で防衛です)これで長谷川名人は4期連続通算5期目の名人となり、大名人への道を突き進む事になりました。一方の岡部八段もいい経験になったことでしょう。来年以降の両者の戦いが見ものです。


参考図1(中国の研究)

参考図2(白26の防ぎ) 参考図3(白26の防ぎ)

 なお、中国で「黒勝ち」と伝えられる黒21からの手順をご紹介しましょう。筆者の研究で、強防と思われる白の防ぎ2箇所について黒次の一手を示しておきます。あとは皆さんの研究にお任せしましょう。これで黒勝ちかどうか?それを決めるのはあなた自身の研究にかかっています。ではまた、お会いしましょう


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